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時局大阪市民運動会

大阪全市3000の町会、3,000,000市民を打って一丸とする事変下市民生活運動は、予期以上の成績を収めてその第一期を終わり、12/1からはさらに第二期運動に入る事になったが、これに先立ち、まず市民の体位向上と団結力の強化をかねた町会体育大会が11/13築港市立運動場で大阪市民らしく明朗に開催された。
プログラムは家族100m競走、防火バケツリレー、武運長久祈願「力」書き馬競走、蒋介石のだるまをボールで落とす手榴弾投げ競争等々、数百名あるいは一〇〇〇余名が一段となって時局競技に覇を争い、また大スタンドを埋めた数万の応援団もこれと1つになって、熱狂と爆笑の裡に全市民の心は融けあい、銃後の意気高らかに大会の幕を閉じた。

写真右ページ上>
この日、会場には老若男女15,000の町会代表選手に数万の応援団が繰り出し、運動場開設以来の盛況だ。選手役員の入場が終われば、厳かな国旗掲揚式、粛然の気が事変下市民の胸をうつ。

同中左>
「割合重たいな」「何いうてんね、これくらい。頼むで!」これは男子40人一組の勤労運搬リレー

同右下>
「山本はん、しっかり!」「ぼんぼんしっかり!」黄色い声援耳を聾するばかり。「あのおばはんなかなか達者やな」と傍らで旗持ちのおっさんがにこにこ。

同左下>
「馬が動いたらかけへんがな」男子50人一組の武運長久祈願「力」書き競争。

写真左ページ上から①>
子供を中に挟んで親子三人一組の100m競走、うちの人も子供も足が速い。これでは女房の私も頑張らねば。

同②>
女子30人一組の千人針早縫競争、今年の春兄を戦地に送った時の感傷がちらと乙女心に熱いものを呼ぶ。

同③>
「ほれ、いきまっせ」「水こぼさんようにな」これは足袋はだしも勇ましいおばはん、ねえさんたち30人一組防火バケツリレー。

第42号 昭和13年11月30日

目次

  • 広告「三共株式会社」
  • 抗日の置土産(写真記事)
  • 帝室博物館成る(写真短信)
  • 焼夷弾の延焼は防げる[東京・大阪](写真記事)
  • 時局大阪市民運動会(写真記事)
  • 今年の七五三アルバム(写真短信)
  • 海の彼方 ドイツ陸軍孤児院(写真記事)
  • 読者のカメラ(読者投稿写真)
  • 広告「理研ヴィタミン」
  • 広告「支那事変貯蓄債券」

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【戦時珍種目続出】支那事変 x 大阪 x 運動会

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