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世界の大通りに出る 日本の国際航空路

世界へ乗り出す銀翼日本 日泰定期航空路開設さる

わが民間航空のめざましい発展はついに国際的進出の日を迎えた。
去る11/27、日泰親善『大和』号の訪問に引き続きタイ国首都バンコックにおいて調印された日泰定期航空協定の成立によって来春2月から東京=バンコック間に国際定期航空路を開設、いよいよ航空日本は英・米・仏・蘭等の列国に伍して堂々空の国際争覇戦の桧舞台に打って出ることになったのである。

この新しい空の交通路開拓に乗り出す大日本航空会社の計画によると、日泰定期は来春2月から毎週1往復、仕様機は『大和』号およびこれと同級の純国産機(旅客6人乗り)。東京=バンコック間約5,400kmのコースの旅客運賃は約600円の予定であり、今まで海路半月近くかかった日泰両国もわずか2日か3日足らずで結ばれることになった。

なお日泰定期航空路の終点であるバンコックは、欧州・極東・豪州・南洋を結んでまさに『空の十字路』とも言うべき世界商業航空の要衝であり、バンコックのドンムアン飛行場中継ぎでロンドンに、パリに、豪州シドニーに、わずか8日前後で飛べるばかりか、各国定期航空路の利用によって遠い未来の夢とされていた東京から東京まで定期航空旅客機による世界一周も実現されることになり、ここに世界的水準を求めて忍苦30年のわが民間航空史には輝かしくも画期的な1ページが書き加えられたのである。

ここに紹介したバンコックを中心とする国際航空地図は各国の主要航路、寄港地を示し、写真はその使用機である。

第95号 昭和14年12月13日

目次

  • 広告「世界一周航路新造船 ぶら志る丸」
  • 汗の報恩 美化する広場(写真記事)
  • 広東の消防隊(写真短信)
  • トリポリの駱駝市(写真記事)
  • 世界の大通りに出る(写真・地図いり)
  • 兵隊さんご馳走を作って進ぜよう(写真短信)
  • 家庭救急箱[しゃっくり](写真記事)
  • 海外通信(写真短信)
  • 読者のカメラ(読者投稿写真)
  • 復習室
  • 広告「理研ヴィタミン」
  • 広告「支那事変国債」

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