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7月7日、支那事変二周年を記念する陸軍省、文部省、東京府主催の攻防演習は、近衛師団指令部付き植野少将統監の下、快晴の多摩川河畔に空陸の最新鋭兵器を動員して行われた。

この日、板垣陸相、飯田近衛師団長らも河畔に観戦したが、紺碧の夏空には陸上部隊に協力する新鋭陸空軍の壮烈な活躍あり、炎天下の大地には巨砲の吼えるあり、戦車隊と歩兵部隊は朦々たる煙幕の中を夏草を踏み、清冽の水を蹴って敢然敵前渡河を決行、さらに野戦陣地奪取の壮絶な肉弾戦を展開、実戦さながらの立体戦に、両岸を埋めた幾十万観衆観衆は息詰まる思いで大陸にある将兵の活躍を偲んだ。

写真右ページ右上から>
1、多摩川両岸に相対峙した攻防両軍は一斉に砲火を開いた。この日の花形“水陸両用戦車”攻撃軍の先陣を承って敵の猛射の中を悠々河を渡る。

2、工兵隊は敵の乱射を浴びて、挺身折り畳み舟による架橋作業を進める。

3、架橋作業完成するや攻撃部隊の主力は煙幕を利し、鉄舟と橋とによって一挙に渡河を開始した。

4、対岸に達した攻撃軍は部隊長の命令一下刀を振るい、剣をかざして敢然突撃に移った。

写真中央上>
5、攻撃軍は戦車を戦闘に鉄条網を破り、威声をあげて防御軍陣地に突入、陸の荒鷲また敵陣に猛然掃射を浴びせかける。

写真左ページ上>
困難な敵前渡河作戦のために出現した水陸両用戦車は岸を下って河中に入るやたちまち鉄の舟と変わって弾雨の中も悠々対岸に渡り、再び元の戦車となって敵中に躍り込むという特長を持っている。

写真左ページ下>
演習終了後、各参加部隊は堂々分列式を行ったが、ことに戦車隊の行進は轟々天地を圧した。

第74号 昭和14年7月19日

目次

  • 広告「趣味と実益と感激の満州の旅」
  • 「大日本忠霊顕彰会」誕生す(写真短信)
  • 聖戦二周年を迎えた日(写真短信)
  • 陸軍の攻防演習(写真短信)
  • 特集:夏休みをすてて 農村では – 秩父連峰のふもと樋口村/都会でも – 東京都芝区(写真短信)
  • 誘蛾灯とカメレオン - 日比谷公園から上野動物園へ(写真短信)
  • 校長先生も初年兵(写真短信)
  • 読者のカメラ(読者投稿写真)
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【観客数十万!】多摩川を挟んでの陸空軍軍事演習

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